遺留分とは何?

遺留分とは

遺留分とは、遺産を残して亡くなった人(被相続人)の兄弟や姉妹以外の相続人に対して残っている相続財産の割合のことを示します。法律の用語では「権利があるという状態が生じていること」を留保といい、相続の権利があることと考えて良いでしょう。上記のように、被相続人の兄弟姉妹以外の相続人は、亡くなった方(被相続人)の財産の相続を開始すると同時に、相続財産において一定の割合を手にすることが出来るという権利(遺留分権)が認められることとなります

多くの場合、この遺留分の割合に関してトラブルが生じる可能性が高くなります。もちろん、親の財産を配偶者が相続すること、あるいは配偶者と子供とで相続することに関してはそれほど複雑にはなりませんが、兄弟姉妹以外の親戚などに相続権が生じるというケースも多くあります。なくなった方に子供がいないというケースがそれに該当します。遺産を分割することとなりますので、その分担割合をどうするのかを円満に解決するためには、話し合いだけでスムーズに進むということが少なく、弁護士が間に入ったほうが良いと考えられます

遺留分は被相続人がどの程度の財産を持っているのかということを基本項目として計算されます。そのためにため最初に算出の基礎部分となるなくなった方が有していた財産の範囲がどこまでとなるのかをしっかりと確定することが必要となります。亡くなった方が所有していた財産の価値にその贈与した財産の価額を加えた額から、借金(債務)の全額を差し引いて計算することとなります。つまり、亡くなった方が所有していた財産が多くあり遺産相続が期待できるという場合にも、借金(債務)がそれを上回る金額であった場合には、負の財産を相続する(借金を背負う)というケースに発展するというトラブルも生じます。このことから、財産の範囲を確実に定めて相続人全員で確認するという合意形成が重要となります。この作業に関しては専門的な知識が必要であることや、公的機関への正面書の提出など法律的に定められた手続きが求められることになりますので、遺産相続問題に強い弁護士に相談することを強くおすすめ致します。

ケースによっては相続する

もちろん、借金がほとんどない場合には財産の相続が見込めることとなります。金銭的なトラブルとなるのはむしろこの財産が残ったというケースが多く見られます。実際に、遺産をめぐる親族の争いというドラマのような展開になることもありますので、この場合には冷静に第三者である弁護士への依頼が確実となります。
​遺留分に関する問題が発生し、自分の相続することが出来るとされた金額に納得がいかないことがあれば、専門知識のある弁護士に相談することによってメリットを享受出来る可能性があります

侵害された分を取り戻せること、正しい遺産の金額が算定できること、遺言書に不当な文言があった場合などで本来得られるはずであった遺留分を取り戻せる可能性があることなどです。交渉が必要な場面での代行をしてもらえることも期待できますので、相談することは大変有利であるといえるでしょう。
大切なのは、自分ひとりで悩まずに何か不満な点があったりおかしいと感じることがあったりした場合には、必ず納得のいくまで解決するための方法を選択するということです。相続に関することは個人で手続きや交渉を行うと、行き詰まりやすく解決できないという事態に陥る可能性が否定できません。やはり弁護士に依頼をするということが最も適切で安心と判断できるでしょう。あらゆる相続の場面において活躍してくれることが期待できます。まずはお近くの遺産相続問題に強い弁護士に連絡をすることから始めてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする